初音ライブレポート:POP’N’ROUGE(ポップンルージュ)

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5/21に渋谷REXで開催された初音さんのワンマンライブ「POP’N’ROUGE(ポップンルージュ)」へ行ってきました。1月に開催された「BAYBAND live Tokyo」に続く3度目のバンドスタイルワンマンでしたが、おなじみの同世代メンバーでの演奏も堂に入って安定感が抜群。
いつものように流れを意識したセットリストとは違って、一曲一曲をその場で楽しむような構成でしたが、観客のハートをがっちり掴んで大盛り上がり。ROUGE=赤を象徴するように、ガールズポップの魅力を余すところなく発揮した、斬新なステージだったと思います。

ROUGEの『赤』は恋の色

普段はアコースティックのライブが多い初音さんが、昨年から新たに取り組み始めたのが、バンドスタイルでのワンマン企画。もう3回目になるので、ファンの間では定番になった感がありますが、初回の「Pop’n Rock」と同じ会場となる渋谷REXには、この日も多数の観客が詰めかけていました。

一曲目は、もはやバンドワンマンではお馴染みになりつつある「負けないココロ」からスタート。他にも、「エスケープ」や「よかった」など、序盤のラインナップにはB面や未発表曲が目立っていたので、普段の初音ライブに通っている人にとっても、新鮮な響きがあったのではないでしょうか?

会場で販売していた限定フォトセット。
会場で販売していた「POP’N’ROUGE」限定フォトセット。相変わらずキュートな衣装がよく似合います。

中でも、私の中で特にヒットだったのが、初音さんの1stアルバムにも収録されている「くつずれ」。付き合いたての恋人との、うまくいくことばかりではない日常をコミカルに描いた、ちょっぴり感動できる名曲です。

今回のライブでは、元気いっぱいのバンドサウンドと、初音さんのキュートな歌声がマッチして、ドキドキするような恋模様がリアルに表現されていました。

どちらかと言うと、片想いや別れを想起させる歌が多い初音さんの楽曲の中で、特に『恋する楽しさ』を描いた曲にスポットが当たる・・。それも、ポップチューンに選曲を絞った「POP’N’ROUGE(ポップンルージュ)」ならではの魅力と言えるかもしれません。

BAYBANDならではの絶妙なバンドサウンド

そんな勢いのあるサウンドを聴かせてくれるのは、ドラムの長嶋貴人さんを中心に結成されたというBAYBANDの面々。

もはや重鎮の貫禄さえある、深みとキレのあるドラムは去ることながら、香取真人さんのギターや、友重悠さんのベースも、回を重ねるごとにセッションの練度が増し、絶妙にボーカルを引き立たせます。

そして、「BAYBAND live Tokyo」に続いて2度目の参加となるキーボードのおかじま沙予さんも、今回はより存在感を増し、広がりのある音色を加えてくれました。

アップテンポな曲を、バリバリのロックサウンドで盛り上げてくれるのはもちろんなのですが、私が特に印象的だったのは、間に挟まれた「恋、花火」や「風は君の答えを待っている」といったバラード曲での演奏です。

会場で販売していた限定Tシャツとフォトセット。
会場で販売していた「POP’N’ROUGE」特製Tシャツ。クールなデザインで、夏フェスにもぴったり・・(?)

直前までのポップなテイストとは打って変わって、神がかったような初音さんの熱唱がガラリと場の空気を変えるのですが、今回のBAYBANDは、そんな時でもただ裏手に回るだけではありません。

バラード曲であっても、間奏に入ると各パートが代わる代わる前に出てきて、独創的なアレンジを奏でるのです。互いに主張し合いながらも、ハーモニーを崩さない、絶妙なバランス感覚は、彼らが経験の中で作り上げたものではないでしょうか?

初音さんのデビュー曲である「恋、花火」は、これまで何度となくライブで聴いてきましたが、あれほどダイナミックで重厚感のある演奏は聴いたことがありませんでした。まさしく夏の『花火』のように私の脳裏に焼き付き、思い出として瞬き続けることでしょう。

初音ソングに込められたロック魂とは?

初音さんによると、「君が教えてくれたこと」には渋谷の『公園通り』が登場するし、「R347」も渋谷のスクランブル交差点をモデルに書かれた曲なのだとか・・。

大阪出身の初音さんの作品は、地元を舞台にした歌も多いのですが、上京して見知らぬ街で暮らす孤独な若者というのも、また一つの大きなテーマになっていると思います。

今回、アンコールで聞かせてくれた「ホントはね」も、そんな風に社会の荒波に船出を切った新社会人に、きっと共感を呼ぶに違いない一曲です。

リアルな本音が心に刺さる初音さん・定番の名曲「ホントはね」のPV。

「ホントはね」は、初音さん自身のデビュー当時の心境を綴った代表曲なのですが、私は最新アルバムに収録されている「毒りんごと○○」にも、同じ魂の響きを感じるのです。

「毒りんごと○○」は、一見するとファンシーなポップソングですが、色々な役割を押し付けられてがんじがらめになった現代の女の子が、世の中に対する不平・不満を赤裸々に歌っている曲です。

このように、初音ソングには普遍的に社会の矛盾が扱われているのが特徴です。そんな『ロック』な想いが込められた歌を、同じ20代のメンバーの演奏で聴けるBAYBANDほど、爽快なバンドスタイルは他にないと言えるでしょう。

まとめ

さて、そんなわけで今回も大反響の中、幕を閉じた「POP’N’ROUGE(ポップンルージュ)」でしたが、着実にバージョンアップしたBAYBANDの表現力と、ポップシンガーとしての初音さんの魅力を、改めて実感させられる納得のステージだったと思います。

そんなバンドスタイルの『初音』は、ワンマン以外にも定期的に出演しているイベントライブで見ることができるの��、ぜひそちらもチェックしてみてください。もっとハードなロックがお好みという方には、「ハツネBAY.R.MiX」名義で出ているライブがお勧め・・。

「BAY.R.MiX」は、いつものBAYBANDよりもロック色が強めで、初音さんがもう一つの活動として取り組んでいるロックバンド「リブライト・ラスタンド」の楽曲も披露するという、ミックス・バージョンの編成なのです。(次回は6/15@六本木morph-tokyoに出演)

7/3に開催される「フライング・サマーガール・フェス」のフライヤー。
7/3に開催される新企画「フライング・サマーガールフェス」のフライヤー。

そして、7/3に開催される初音さんの初・主催イベント「フライング・サマーガールフェス」では、ゆかりの深い女性アーティスト辻詩音さんと斉藤麻里さんの2人を招いて、スリーマン・ステージが予定されています。

こちらも初音さんはバンドスタイルで出演する他、ゲストのお二人もロックな持ち歌があるだけに、熱いイベントになりそうですね。さらに、この夏は他にも何やら『楽しい企画』を計画中なのだとか・・(?)

常に向上心と好奇心が尽きない現在進化形のアーティスト・初音さんから、今年も目を離すことができなさそうです。

「POP’N’ROUGE」セットリスト

  • 負けないココロ
  • 君が教えてくれたこと
  • よかった
  • くつずれ
  • エスケープ
  • 恋、花火
  • 迷路
  • 恋に出逢った夏
  • 風は君の答えを待っている
  • R347
  • アカイ糸
  • ユメタビ列車
  • 毒りんごと◯◯
  • B.F.F.
  • A DAY
  • ホントはね(アンコール)

「POP’N’ROUGE」メンバー

  • ボーカル&ギター:初音
  • ギター:香取真人
  • ベース:友重悠
  • キーボード:おかじま沙予
  • ドラム:長嶋貴人

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