初音ライブレポート:ヒトリラファーストツアー・東京公演

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8/1に四谷天窓コンフォートで開催された初音さんのヒトリラファーストツアー・東京公演へ行ってきました。ヒトリラツアーは、「Pop’n Rock」に続くこの夏の一大イベントの1つで、合計4都市を巡る初の全国ツアー企画です。
3都市目となる東京公演は、暑さの厳しい夏真っ盛りでの開催となりましたが、いつも以上にアットホーム&癒し度満点なステージで、ふっと暑さを忘れさせてくれるリラックスした時間を過ごせました。

夏空に響き渡るメロディー

今回の会場となった四谷天窓コンフォートは、高田馬場駅からほど近く。ビルの5Fにあるライブハウスなのですが、何より特徴的なのは外側に大きく開いた窓があること・・。これまでの初音さんのライブでも、色んなライブハウスを見てきましたが、たいていは昼間でも窓がなく、薄暗いことがほとんどだったので、これはほんとに新鮮でした。

弾き語りの持ち味が存分に活かせるグランドピアノがあることも重要なポイントですが、初音さんもこの大きな窓を見て「ここにしよう!」と会場選びを決めたそうです。この日は天気がよく、会場へ着くまでは暑すぎるぐらいだったのですが、『天窓』の開放的なロケーションにぴったりの夏ソングから演奏がスタートしました。

どの会場もそれほど大きなライブハウスではないものの、人気の東京公演はチケットも完売。
どの会場もそれほど大きなライブハウスではないものの、人気の東京公演は完売で、ほぼ満席の状態での開演となりました。

「夏色の恋」、「アカイ糸」に続いて、ライブではちょっと珍しい「あした晴れたら」を披露・・。この曲は、ファーストアルバムの1曲目に収録されているのですが、非常にストーリー性の高い歌で、私もお気に入りの一曲です。

今回の演奏では、軽やかに駆け抜けるような、スピード感のあるピアノの伴奏が印象的で、ワクワクする気持ちが伝わってくるようでした。晴れた空が見える会場によく似合う気持ちのいい演奏でしたが、「ライブの日はいつも天気を気にしている」という、初音さん自身の心境が反映されていたのではないでしょうか?

想い出を巡るヒトリラ時間旅行

続くコーナーでは、過去の思い出を振り返るというテーマで、ファーストアルバムやセカンドアルバムの曲をピックアップしながら、デビューの頃の話や、当時の創作の裏話などをトーク多めで紹介してくれました。

私はまだファン歴が浅く、デビュー当時の初音さんのことは知らなかったので、初めて聞く話がほとんどだったのですが、それでもやっぱり「初音さんらしいな」と思わせるエピソードが多く、ほっこりさせられました。

例えば、学生時代から自宅で創作に明け暮れることが多く、地元大阪で行きつけのお店を紹介することもできなかったそうですが、上京して6年目になる今でも、東京の土地柄にはあまり詳しくないと漏らす一コマも・・。これも、何より曲作りを大切にする初音さんの性格をよく表しているのではないでしょうか?

個人的に一番嬉しかったのは、「紡ぎ〜あまねく想い〜」の制作秘話が聞けたこと。幻想的な空のイメージが強いこの曲ですが、学生時代の初音さんが自宅の窓から見える大阪の空を見ながら作曲していたのだとか・・。「大阪ではめったに雪が降らない」という事実があってこそ、『今日も雪は降らない』という歌詞のフレーズが生きてくるんですね!

「ヒトリ」ならではのリラックス空間

初音さんのライブでは、ギター・バイオリン・パーカッションという豪華な編成の恒例ワンマンライブ「初音茶屋」や、ゲスト共演者を招いての「ピアノショコラ」など、様々な形態がありますが、今回の『ヒトリラ』ツアーは、その名の通り初音さんが一人でお届けする企画ライブです。

今回改めて思ったのは、共演者との絶妙なセッションももちろんいいのですが、ピアノ・ソロだと一人ならではのペース配分や自在なアレンジが可能だということ。サードアルバムでは多彩なサウンドで織り成されている「A DAY」や「B.F.F.」といった新曲群も、ピアノだけだと全く違った雰囲気で聴けるのが、他のライブにはない魅力なのです。

物販の値段表も初音さん直筆によるイラスト入り。
物販のお品書きも初音さん直筆によるもの。マスコットキャラ「ツネキチ」のイラストが毎回変わっているのがポイントです。

そして、初音ライブでは人気のゆるゆるトークも、いつものライブより多めなのが嬉しいポイント・・。今回の東京公演では、懐かしい想い出話の他、札幌ツアーでの土産話や、初音さんの大好きな食べ物の話題など、たっぷり聞くことができました。

「初音茶屋」など普段のライブでは、ホスト役として話を振る立場が多いだけに、ヒトリラ・スタイルではより『自分語り』が中心になり、初音さんの本領が発揮されるのかもしれません。

まとめ

さて、そんなわけで夏の一時のリラックスを与えてくれる「ヒトリラファーストツアー」でしたが、歌もトークもじっくり聴かせてもらい、観客も大満足の中、終幕となりました。興奮冷めやらぬ中、幕を閉じた「Pop’n Rock」とはまた違った感覚なのが、面白いところですよね。

東京会場でも、ステージと客席の『距離感』がとても近いのが印象的でしたが、他の会場も含め、アットホームな雰囲気が感じられるように、会場選びをこだわっているそうです。ライブというよりも、「初音さんの部屋に遊びに来た」ような身近な感覚を味わえるのが、ヒトリラツアーの最大の魅力なのです。

オフィシャルサイトで販売しているチケットもオリジナルデザインなので、記念になります。
公式のオンラインショップで販売していたチケットもオリジナルデザイン。公演ごとに違ったビジュアルなので、素敵な記念になりますね。

夏といえば、大規模なフェスに行かれる方も多いと思いますが、たまにはこじんまりとした規模でリラックスできる、こんなツアーもいいのではないでしょうか?

初音さんの一人弾き語りスタイルとしては、普段の企画ライブでも楽しむことができますが、今後も「ヒトリラセカンドツアー」など、ツアーの続編が開催されるかもしれません。ぜひ日頃の疲れを癒やしたい方は、初音さんのライブスケジュールや、ゆるゆるトークが人気のツイキャス番組「ゆーりら」をチェックしてみてください。

ヒトリラファーストツアー・東京公演のセットリスト

  • 夏色の恋
  • アカイ糸
  • あした晴れたら
  • 紡ぎ〜あまねく想い〜
  • R347
  • ふたり
  • ユメタビ列車
  • 風は君の答えを待っている
  • A DAY
  • B.F.F.
  • 恋、花火
  • ホントはね

初音LIVE&イベントスケジュール

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