10/11に横浜のO-SITEで開催された初音さんのワンマンライブ「初音茶屋vol.44」へ行ってきました。『〜THE BIRTHDAY 二十五伝〜』というタイトルが付いたこの日は初音さんの誕生日当日。記念すべきバースデーライブでした。
25周年という節目にふさわしく、新曲の初お披露目や、ファンクラブ開設のお知らせなど、新企画も盛りだくさん。何より、熱のこもったメンバーの演奏は真に迫るものがありました。ファンにとっては特に思い出深い『初音生誕祭』になったのではないでしょうか?
目次
チーム初音ならではの音圧と表現力
まずはオープニング(初音茶屋のテーマ曲)に続いて、「A DAY」と「毒りんごと◯◯」を演奏。この2曲は、4月に発売した3rdアルバム「風は君の答えを待っている」に収録されている代表曲で、初音さんの曲の中でも特にポップス要素が強いのが特徴です。
そんなアレンジの多彩な楽曲を、キーボード、ギター、バイオリン、パーカッションという見事なコンビネーションでまとめ上げ、出だしから勢いとクオリティの高さを感じさせるセッションを聴かせてくれました。
その後の「モノクロの空」「希望にかわるとき」などのバラードでも、深みのある歌声と重厚感のある演奏に圧倒されました。本来、切なく悲しい雰囲気の歌だと思っていたこれらの楽曲でも、今回の演奏ではいつもと違った趣きで聴こえるのが不思議なところ・・。
初音さんやメンバーのみんなが、誕生日のライブを心から楽しんでいるワクワク感が伝わってくるせいでしょうか?そんな歌からも、悲しみの中の希望、過去の美しい想い出・・、そんなシーンばかりが浮かび上がってきて、聴く人に明るい感動を与えてくれるのでした。
二十五歳は転機の年?
初音茶屋・恒例のMCでは、誕生日ということで、「自分にとって、25歳はどんな年でしたか?」というテーマで、初音さんが各メンバーへ話を振ります。
笑いあり、裏話ありの、独特のトークで盛り上がりつつ、バイオリンのMIZさん、パーカッションの矢吹正則さん、ギターのチャンババ(馬場一人)さん、と全員に話を聞いたところ、25歳の頃はちょうど転機の時期だった、というエピソードが多いようでした。
転機といえば、約3年ぶりとなる3rdアルバムをリリースしたり、全国4都市を巡回する「ヒトリラファーストツアー」を開催したりと、初音さんにとっても、今年は色々と変化が多い一年だった気がします。
そんな、25歳の節目となる今回のワンマンライブでは、久しぶりとなる新曲の発表がありました。なんと今度の新曲は、『コドソン』として初音茶屋のステージだけで親しまれてきた未発表曲であり、初音さんが子供の頃に作曲した作品を新たにアレンジし直した、その名も「恋ノート」シリーズなのだとか・・。
いつも心に青空を
初音茶屋通にはおなじみの『コドソン』コーナーでは、ファンのご指名により「ココロのつぼみ」と「初恋」を演奏。続くカバー曲のコーナーでは、ドラマ『天皇の料理番』の主題歌だった、さだまさしさんの「夢見る人」を、情感たっぷりに歌い上げました。
その後、いよいよ新曲の初お披露目・・というタイミングで、会場の照明がパッと暗くなり、ファン一同で準備していたサプライズが実行されました。今回のバースデーサプライズは、観客みんなで青いペンライトをかざして、初音さんの好きな『青空』を演出する、というものです。
ファンのみんなが次々にペンライトを灯すと、初音さんの口から「わぁ・・」という声が上がり、「これ、みんなで用意してくれたんですか!?」と満面の笑みが広がりました。
サプライズは無事成功となりましたが、初音さんの目から見た客席には、一体どんな風景が広がっていたのでしょうか・・?その後、ファン一同からお祝いの花束と、メッセージカードを入れたオルゴール付きのボックスをプレゼントしました。
このメッセージカードも、開演前にファン一人一人から直接書いてもらって集めたものですが、スタッフさんやメンバーのサポートもあり、今年も初音さんに喜んでもらえる企画を実行できて、本当によかったと思います。
新たな旅立ちは、想い出たちとの別れ
さて、今回のライブで初披露となった新曲は、「となりあわせ」「また、あした」「空に向かう花」の3曲。いずれも来月の11/29に発売となるミニアルバム「恋ノート1」に収録される予定です。
小・中・高と、初音さんが学生時代に書いた、片想いをテーマにしたラブソングが多いのですが、子供の頃に作ったままの姿で演奏する『コドソン』バージョンとは違って、初の音源化へ向けて全く新しいアレンジが加えられていました。
今回は、初音茶屋ならではのアンサンブルの構成だったこともありますが、懐かしいながらもドラマチックな展開力があり、耳に心地よく残る独特のメロディーが印象的です。そしてこの感動は、初音茶屋に長く通うファンほど、大きいものがあったことでしょう。
これら『コドソン』から生まれ変わった新曲を、初音茶屋のステージで発表することは、初音さんにとって特別な思い入れがあったはずです。なぜなら、この曲たちをCDにして世に出すことは、初音茶屋のファンだけと共有してきた大切な『コドソン』を、巣立たせる行為にほかならないのですから・・。
そしてお楽しみは続く・・
ライブ後半も、アップテンポな曲を中心に盛り上がり、特に「R347」「君が教えてくれたこと」のメドレーでは、後にパーカッションの矢吹さんも語っていたように、絶妙なセッションで鳥肌が立ちそうになる瞬間が多々ありました。アンコールの「ユメタビ列車」でも、チーム初音ならではの演奏で、幻想的な世界観を見事に作り出していたと思います。
そんな感じで、いまだ興奮冷めやらぬ特別なステージとなりましたが、今回のvol.44と翌日大阪で開催されたvol.45に続いて、来月の11/29(日)には次回・初音茶屋vol.46の開催が決定されています。(この日、会場で「恋ノート1」が先行販売されます)
そしてもう一つ、バースデーライブでもお知らせがあった、初音さんのオフィシャル・ファンクラブ「ファンきち」の第一期・会員募集が始まっています。「ファンきち」は、無料会員と有料会員があり、入会すると一年間さまざまな特典が受けられるというものですが、チケットの優先予約ができるのも、大きな魅力の一つ。
私は今回の初音茶屋のチケットを先行販売で購入したおかげで、初めて最前列で観覧することができ、大迫力の演奏を堪能することができました。今後は、ファンクラブ会員向けに最優先で販売するそうなので、初音茶屋の魅力を最大限楽しみたい方にはぜひオススメです。
年末に向けて、他にもライブや様々なお楽しみ企画を計画中だそうなので、最近仕事に疲れてちょっと癒やされたいという方は、ぜひスケジュールをチェックしてみてください。
初音茶屋 vol.44 セットリスト
- オープニング(初音茶屋のテーマ)
- A DAY
- 毒りんごと◯◯
- モノクロの空
- つよがりソレイユ
- アカイ糸
- 希望にかわるとき
- ココロのつぼみ(コドソン)
- 初恋(コドソン)
- 夢見る人(さだまさしさんのカバー)
- となりあわせ
- また、あした
- 空に向かう花
- よかった
- あした晴れたら
- ホントはね
- エスケープ
- R347
- 君が教えてくれたこと
- B.F.F.
- ユメタビ列車(アンコール)
- ありがとう(アンコール)
初音LIVE&イベントスケジュール
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