5/24に川崎のSerbianNightで開催された初音さんのワンマンライブ「第43回初音茶屋」へ行ってきました。3月の横浜O-SITE以来、2ヶ月ぶりの初音茶屋でしたが、今回はなんといっても3rdアルバム発売後はじめてのワンマンライブ参加。
メンバーとの生演奏のセッションで紡ぎ出される新曲のアレンジは迫力満点。普段あまり聴けない曲も多い、魅力的なセットリストで、大満足のステージとなりました。初音さんのさらなる挑戦を予感させる、意欲的なライブ構成だったと言えるのではないでしょうか?
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5月病を吹き飛ばす爽やかな幕開け
川崎駅近くにあるセルビアンナイトは、一度初音さんがやっているロックバンド「リブライト・ラスタンド」のライブで行ったことがあったのですが、今回は開演間際の到着となったので、着いた頃にはほぼ満員の盛況ぶりになっていました。
開演前の物販の列は、一通りはけて落ち着いてしまっていたようですが、ドリンクをもらうだけでも長蛇の列ができてしまうところに、初音茶屋の人気の高さが現れているのではないでしょうか?
さて、顔なじみの面々も多く、落ち着いた雰囲気の中始まったステージでしたが、一発目のナンバーは「迷路」からスタート。この曲は、私も大のお気に入りで、初音通の間でも人気の高い楽曲ですが、一曲目から演るのはちょっと珍しい気がしました。
観客を魅了する千変万化の歌声
人生の悲喜を描いたサラリーマンの応援歌とも言える「迷路」ですが、この日は特にポップなテイストが強く、可愛らしい声とピアノのトーンで、元気いっぱいに演奏していたのが印象的です。2曲目の「ヒトリ咲く頃」も、同様に明るく軽快な雰囲気で歌われていたのですが、その後の「ホントはね」や、それに続く「恋、花火」「ふたり」では一転してしっとりした大人っぽいボーカルで観客を魅了します。
終盤の「毒りんごと○○」や「A DAY」などニューアルバムの新曲メドレーでは、メンバーと奏でる大胆なアレンジを引っ張るかのごとく、力強いボーカルを聴かせたり、以前聴いた時にはシリアスなイメージが強かった「君が教えてくれたこと」でも、ノリの良いアップテンポなトーンで歌い上げたりと、変化に富んだ歌声が特に印象に残りました。
まさに『千変万化の歌声』が堪能できる魅惑のステージとでしたが、改めて初音さんの歌唱力や表現力の高さを実感させられると同時に、そんな風にボーカルに集中できるのも、安心できる仲間やファンに囲まれた「初音茶屋」ならではの魅力なのかな、と思いました。
中でも、今回デビュー曲「恋、花火」を熱唱している時の初音さんは、完全に歌の世界に入り込んでいるのが感じられ、今まで見たライブの中でも、特に心に残る名演奏だったと思います。
チーム初音が作り出す魅惑の空間
また、今回特に印象的だったのは、ライブを彩るチーム初音の面々が奏でる演奏レベルの高さです。MIZさんのバイオリンの芸術的な音色や、大阪での「第42回初音茶屋」に次いで2度目の参加となる豊田稔さんの情熱的なパーカッション、そして安定の旋律を奏でる馬場一人さんのギター・・。
各メンバーの演奏一つ取っても、思わず聴き入ってしまうシーンが多々あったのですが、そんな独創的な音が紡ぎ合って一つのステージを作っているのだから、まさに贅沢な空間と言えるでしょう。そして、その中心にいるのが突出した才能と、癒しのオーラを持つ初音さん。
今回の会場となったセルビアンナイトでは、アットホームな雰囲気ながら、幻想的な照明効果などが印象的で、「初音茶屋」ならではのアコースティックなライブ空間を演出するのに一役買っていました。
そんな魅力的な時間が過ごせる「初音茶屋」ですが、今度の10月には横浜と大阪でそれぞれ次回ワンマンライブの開催が決定しているそうです。10月に誕生日を迎える初音さんにとっては、バースデーライブとなるだけに、さらに特別なステージを体験できるかもしれません。まだ行ったことのない人も、ぜひ「初音茶屋」に足を運んでみてはいかがでしょうか?
そして新たな挑戦へ・・・
子供の頃に作った歌を聴かせる「コドソン」コーナーでは、相変わらず甘酸っぱい青春時代を感じさせる楽曲を披露し、「おしながき」を引き当てた方もコメントしていた通り、子供が作ったとは思えないほどの作曲センスの高さを感じさせました。
また、カバー曲のコーナーでは、ベット・ミドラーの「The Rose」の日本語版である『愛は花、君はその種子』と、クマムシの「あったかいんだからぁ♪」を演奏。どちらもかなり意表をつく選曲でしたが、初音さんの歌声とチーム初音のアレンジにかかれば、すっかり「初音茶屋」の音に様変わりしてしまうのだから、見事という他ありませんね。
そんな初音さんのチャレンジ精神は止まるところを知らず、来月6/27には渋谷で初の試みとなるバンドスタイルでのワンマンライブを予定しているそうです。今回の「初音茶屋」でも、ギターの弾き語りや、初音さんが前に立って歌うパターンが多かった気がしますが、ロックバンドの構成となると、また違ったステージが楽しめそうです。
さらにこの夏は、6/20の大阪講演を皮切りに、「ヒトリラファーストツアー」という全国4都市を巡回するツアーも始動するのだとか・・。ヒトリラファーストツアーは、4月に北参道ストロボカフェで行われた「初音ヒトリラライブ」に端を発しているのですが、初音さんが一人でお届けする、新しいスタイルの企画ライブです。
これまでのバンド編成でのワンマンライブ「初音茶屋」や、ゲスト共演者1名を招いて行われていた「ピアノショコラ」とは、また違った趣向のライブになりそうですね。大阪、札幌、東京、名古屋の4都市で順次開催されるので、お近くにお住まいの方はぜひライブスケジュールをチェックしてみてください。
ワンマンライブ初音茶屋 vol.43・セットリスト
- 迷路
- ヒトリ咲く頃
- ホントはね
- 恋、花火
- ふたり
- 恋に出逢った夏
- やさしさのカタチ
- 忘れないでね(コドソン)
- 瞳を見つめるだけで(コドソン)
- 愛は花、君はその種子(The Rose)(ベット・ミドラーのカバー)
- あったかいんだからぁ♪(クマムシのカバー)
- 旅立ちの風
- ユメタビ列車
- ルール
- R347
- 君が教えてくれたこと
- 毒りんごと○○
- A DAY
- B.F.F
- 風は君の答えを待っている
- フツウっていう幸せ(アンコール)
初音LIVE&イベントスケジュール
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