WordCamp Tokyo 2017で登壇させていただきました。

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9/16と9/17に開催されたWordCamp Tokyo 2017で、セッションの登壇をさせていただきました。WordCampでの登壇は初めてだったこともあり、準備はそれなりに大変でしたが、なんとか形にすることができ、とてもいい経験になりました。
今回は他のセッションを見て回る余裕がなかったのが残念ですが、色々な方とお話させていただき良い刺激になりました。翌日のコントリビューターデイ含め、今後コミュニティに関わっていく中で大きなヒントをもらえたイベントだったと思います。

レビュワーの経験から学んだ、公式テーマディレクトリ審査の攻略テクニック

今回私が担当したセッションは、「〜少しでも早く公開したいあなたへ〜レビュワーの経験から学んだ、公式テーマディレクトリ審査の攻略テクニック」というタイトルで、公式ディレクトリ向けテーマ制作に関するTIPSを紹介させていただきました。

セッションのプロット自体は、昨年末のWordBench東京でお話させていただいたのと同じ、公式テーマ「tsumugi」の制作過程にまつわる内容なのですが、今回の登壇に当たって最新のガイドライン項目を反映したり、サンプル用の仮想環境をリビルドしたりと、ブラッシュアップを重ねています。

外側からは見えにくいレビュー審査の舞台裏についても触れているので、公式ディレクトリ向けのテーマを制作したいと思っている人にとっては、何かのヒントになるのではないでしょうか?当日参加されなかった方も、もし興味がありましたら、ぜひスライドに目を通してもらえると嬉しいです。

正直、どれだけの人に想いが伝わったのかは計り知れない部分がありますが、少なからぬ人が私のセッションに耳を傾けていただき、また実際に役に立ったと声をかけてくれたのは、非常に励みになりました。

私の「WordCamp Tokyo 2017」バックストーリー

登壇が決まるまで

実は、昨年初めにこの「tsumugi」というテーマを作っていた頃から、いつかこのテーマが公式ディレクトリに公開されることがあったら、WordCamp Tokyoでその話ができたらいいな、という漠然とした想いが、頭の片隅に浮かんでいました。

ただ、その時点では、そもそも公式の審査に受かるかどうかも分からないし、登壇のネタになるようなものが作れるかも定かではなかったので、本当にぼんやりした願望のようなものだったでしょうか・・?

その後、昨年の11月に無事テーマが公開され、今年に入ってからWordCamp Tokyo 2017のセッション公募が始まった時にも、「ああ、もうそんな時期になったか」と思うばかりで、実際に自分が応募すると決心するまでは、かなり躊躇しました。

スターターテーマを使ったテーマ制作しかやったことがない自分が話しても、テクニカルな話題としては物足りなくなるだろうし、テーマレビューのプロセス上の事情もあって、実制作や公開の当初から時間も経っているため、最新のトピックとしては弱いと思ったからです。

また、そもそも憧れているこの道の先輩方と同じ舞台に上がることが、恐れ多いという気持ちもありました。それでも、このテーマで話せる機会は今しかない、と考えると色々と募る想いも湧き上がり、応募ボタンを押さずにはいられなかったのです。

登壇が決まってから

今回もたくさんの応募があったそうなので、そんな中で採用のメールをいただいた時には、とても嬉しく思いました。それと同時に、例年の来場規模やイベントの注目度も知っていただけに、肩にのしかかる責任感の重圧を感じましたね・・。

そこから先は、大きな夏休みの宿題を一つもらったような心持ちで、登壇の当日までその課題に取り組み続ける日々が続きました。開催の約2ヶ月前にはメールをいただいていたものの、その一月後にはスライドの第一稿を提出しなければならなかったし、その後のフィードバックやリハーサルなどを挟むと、登壇のことを忘れる暇もなかったのです。

それでも、そんな風にスタッフさんに常にお尻を叩いていただきながら、手厚いサポートをしてもらったことは本当に助かりましたし、実際セッションの内容もブラッシュアップできて、非常にいい経験になりました。

WordBench等で登壇する際は、比較的自由にやらせてもらっていましたが、今回のWordCampのように、ターゲットを意識しながら、伝わりやすくメッセージを吟味する過程は、個人的にも勉強になりました。また、イベントにかけるスタッフさん達の熱意と努力にも脱帽するばかりです。

登壇を終えて

WordCamp Tokyoには、一般参加者としても、スタッフとしても、参加させてもらったことがありますが、スピーカーとして参加した今回が一番濃い体験になりました。

今年は自分の登壇に掛かりっきりだったこともあり、あっという間のセッションデイでしたが、登壇後も「テーマ制作をしてる人に聞いてみよう」というコンテンツで、他のテーマ作家さんと一緒にお話させてもらったり、懇親会で色々な方にご挨拶させていただき、実りのある時間を過ごすことができました。

数年来通っているイベントながら、基本的にぼっち属性の強い私ですが、登壇したともなれば、さすがに話すネタには困らないので、今年の懇親会では一番たくさんの人と話せたかもしれません。

そして、翌日のコントリビューターデイでは、力不足ながら「テーマ登録」班のメンターを担当。参加してくれた方の中には、私のセッション内容を参考にしながら、テーマの申請までこぎつけた人もいたりして、しっかりバトンが渡せたのも、本当によかったと思います。

まとめ&これから

登壇するまではすごく大変だったし、自分の中で反省点や課題も山積みなのですが、終わってみるとやっぱり楽しかったので、また機会があったら次回もチャレンジしてみたいと思っています。

また、今回のWordCampで色々な人とお話させていただく中で、自分が今まで取り組んできたことの意味を再確認できたり、これから取り組むべきことについて、おぼろげなイメージを掴むことができました。

もちろん、コントリビューターの先輩方をお手本に、さらに上を目指すのもいいのですが、例えばコントリビューターデイで私がサポートした初心者の方にしても、すごくいいデザインセンスやスキルを持っているのに、あと一歩で肝心な情報にたどり着かず、テーマ制作に挫折してしまっている人が多いのです。

そういったノウハウの底上げというか、ちょっとしたお手伝いをできないか?と考えた時に、自分がやるべき役割が何かあるように感じました。今度WordPressのイベントで登壇することがあれば、そういったむしろ基礎的で当たり前な部分に、新たな切り口が見つけられるかもしれません。

後は、WordCamp Tokyoには、本当に全国各地の色々な所から人が集まって来てる、ということが改めてよく分かり、地域のネットワークの強さにも感心しました。地方のWordPress系のイベントでお話してみたいという願望も新たに生まれたので、よかったらお声がけいただけると嬉しいです^_^

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