12/24と12/25に開催された初音さんのクリスマスライブに参加してきました。ここ最近は毎年クリスマスにライブをするのが恒例になっていましたが、今年はイブとクリスマス当日に豪華3本立てというスペシャルな構成・・。
バンドスタイルとアコースティック編成2つの主催ワンマンと、初参戦となるハグロック・フェスティバルへの出演がありましたが、今回はちょっと趣向を変えて、3つまとめた形式でライブレポートをお届けしたいと思います。
目次
POP’N’ROUGE ~XmasEveSpecial~
12/24のお昼は渋谷REXにて「POP’N’ROUGE ~XmasEveSpecial~」が開催。こちらは、先月の「POP’N’ROUGE ~Hot&SweetNovember~」に続いて2ヶ月連続で企画されたバンドワンマンの第二弾です。
前回の赤を基調にした衣装とは一転、清楚な白い衣装を纏った初音さんが、1曲目からギターを弾きつつ「ユメタビ列車」を披露。ムーディーで深みのあるそんな曲から始まった「XmasEveSpecial」は、ロック全開だった先月のステージとは一味も二味も違っていました。
今回は『一つのストーリーのように』全体の流れを意識したという初音さん。MCもそこそこに怒涛のようなステージが繰り広げられましたが、私にはライブに明け暮れた今年一年、ひいてはこれまでの歌手人生を振り返り、総決算しているように感じられました。
そこには聴く人それぞれの物語があったと思いますが、序盤のデビュー曲「恋、花火」から、最新アルバムの表題曲「風は君の答えを待っている」へと至る大枠の流れは、初音さん自身の歴史を巡るタイムトリップと捉えて相違ないのではないでしょうか?
そして、バラードからロック、ポップスへと場面が変わるごとに初音さんの衣装が多彩にチェンジ。最後のアンコールでは可愛いサンタコスまで披露して、見事な『初音七変化』を見せてくれました。
これは目で見て楽しめる演出という狙いもあったと思いますが、色々な経験を重ねる中で、初音さん自身が演じ分けて来たキャラクター像を象徴していた気がするのです。
今回サプライズとして初上演された新曲では、デビュー当時から変わらない初音さんらしいメッセージ性が感じられました。10周年となる2017年は一体どんな『顔』を見せてくれるのでしょうか?
POP’N’ROUGE ~XmasEveSpecial~ セットリスト
- ユメタビ列車
- 新曲(タイトル未定)
- 恋、花火
- 砂
- 旅立ちの風
- フツウっていう幸せ
- となりあわせ
- 毒りんごと◯◯
- FLY
- SILENT CRY
- ホンキダシイナ
- ホントはね
- R347
- 君が教えてくれたこと
- 負けないココロ
- A DAY
- 風は君の答えを待っている
- クリスマスカード(アンコール)
- B.F.F(アンコール)
ピアノショコラSP ~クリスマスの女子会~
12/25のお昼は下北沢440で「ピアノショコラSP ~クリスマスの女子会~」が開催。『ピアノショコラ』は毎年、冬に行われることが多い、アットホームなワンマンライブですが、今回は『ショコラティエ』と呼ばれるゲストが2名出演となる豪華版。
初音茶屋でお馴染みのバイオリニストのMIZさんと、フラふゆなどでも関わりの深いシンガーソングライター・斉藤麻里さんを迎えて、女性3人編成での和やかなアコースティック・ライブとなりました。
バンドライブとは打って変わって、しっとりした初音さんの歌声は、クリスマスに相応しい壮麗な響きがありましたが、個性的なゲスト2人との共演も見どころ満載。大人の魅力で優雅な音色を聴かせてくれるMIZさんに、熱いハートでみんなの心を温かくしてくれる斉藤麻里さん。
それぞれに違った趣きのステージをWで楽しめる、贅沢な構成だったと言えるのではないでしょうか?3人集まって繰り広げる女子トークでは、ほっこりした気分にさせてくれましたが、女の子の赤裸々な内面を綴った「毒りんごと○○」のセッションは、さながら音で語り合う『女子会』のようでした。
初音さんならではの切ない気持ちの込もった「クリスマスカード」は、ギュッと心に染み入りましたが、この曲の上演時にファン一同からの企画として、みんなでペンライトを光らせるサプライズを行いました。
10月のバースデーライブでのサプライズを思い起こさせる一幕でしたが、イルミネーションの情景を描いたこの曲にはぴったりの演出。初音さんたちの嬉しそうな表情も印象的でしたが、会場が一体となり、忘れられないクリスマスを過ごすことができました。
ピアノショコラSP ~クリスマスの女子会~ セットリスト
- きっと叶うよ
- ひこうき雲
- ホントはね
- フツウっていう幸せ
- 迷路
- メロディ
- 瞬きシャッター
- ハレルヤ!
- しあわせの丘
- 真冬の恋人たち(松田聖子さんのカバー)
- クリスマスメドレー
- 毒りんごと◯◯
- クリスマスカード
- B.F.F
HUG ROCK FESTIVAL 2016 クリスマス
クリスマス最後の夜は、初参加となる「HUG ROCK FESTIVAL 2016 クリスマス」へ出演。女性シンガーソングライターばかりが集まる人気のフェス・イベントですが、初出場でありながらトリを務めることになったのは、初音さんの実力の裏付けがあってのことでしょう。
そんな期待に応えるかのように、一層パワフルな歌声が響き渡り、会場となった渋谷のTAKE OFF 7は、異様な熱気とテンションに包まれていました。そして、このステージでは新兵器も投入し、今までにない編成という新たなチャレンジも・・。
昼間に引き続き、MIZさんと2人での参戦となったハグロックでは、初音さんが新たに購入したというキーボードで、珍しいスタンディング・スタイルでの演奏を披露。3rdアルバムの楽曲を中心にした構成でしたが、このアルバムはMIZさん本人が編曲を手がけただけに、音の作り込みには並々ならぬこだわりが現れていたのです。
バイオリンとデジタル・サウンドが絡み合う新感覚のステージでしたが、熱烈なアンコールに応えて再上演となった「毒りんごと◯◯」では、『恋ダンス』や『PPAP』の振り付けも交えた、キュートでセクシーなダンス・パフォーマンスを披露。
一見するとほんわかした癒し系に見える初音さんですが、幼少期にダンス・スクールに通っていただけに、見る人をたちまち虜にしてしまうダンスや振り付けのセンスも特技の一つなのです。
そんな全力のステージで、会場のボルテージを最高潮に盛り上げたまま終演となりましたが、SSWフリークが集う特別な日のイベントに、間違いなく確かな足跡を残したと言えるのではないでしょうか?
HUG ROCK FESTIVAL 2016 クリスマス セットリスト
- 毒りんごと◯◯
- ホントはね
- ユメタビ列車
- A DAY
- B.F.F
- 毒りんごと◯◯(アンコール)
まとめ
子供の頃から音楽一筋に打ち込んできたため、友人と過ごす華やかなホームパーティーには縁がなかったと語る初音さん。そんな彼女ならではの思い入れで、クリスマスは毎年ファンのみんなと過ごす特別なイベントを企画しているそうですが、今年は特にそんな真心が強く感じられました。
新曲や新兵器(NEWキーボード)のお披露目は、きっとこの日のために初音さんが手間暇をかけて準備した、ファンのみんなへのクリスマス・プレゼントだったのでしょう。
バンドやアコースティックに、今までにない新編成と、全く表情の違う3つのステージを見せてくれましたが、そんな神業が実現できたのも、今年一年色んな形式のライブに、体当たりでチャレンジしてきた成果に違いありません。
来年でいよいよデビュー10周年を迎える彼女の活躍に、ますます目が離せませんね。すでに2月には次回・バンドワンマンの開催が決まっている他、年明けは三ヶ日からイベントライブに出演するそうです。ぜひ皆さんも、着実に歩みを続ける実力派のシンガー・初音に会いに行ってみてください。
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