ライブレポート:初音のヒトリラツアー’16・東京公演

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初音のヒトリラツアー’16・東京公演
8/7にCom.Cafe音倉で開催された初音さんのヒトリラツアー’16・東京公演へ行ってきました。ヒトリラツアーは、昨年に引き続き全国を巡る弾き語りツアーで、今年は新たに福岡を追加した6都市で開催予定。
1都市目となる東京公演では、ピアノ一つで表現力豊かなステージを繰り広げ、猛暑の中リラックスした一時を与えてくれました。残りの公演への期待度も高まる、絶好のスタートとなったのではないでしょうか?

夏の陽射しを感じながら・・・

ヒトリラツアー各地の会場は、初音さん自身がこだわりのライブハウスを選んで決めていて、アットホームな空間作りを重視しているのがポイントです。東京会場の「Com.Cafe音倉」も、下北沢らしくオールドスタイルなカフェ風の内装が特徴的で、テーブル席もありつつ、お手製の小皿料理を食べながら観覧できるようにもなっていました。

会場の奥の方にはグランドピアノが鎮座して、暗がりからじっと出番を待っていましたが、その反対の手前側には天窓から陽射しが差し込んで、温かいぬくもりを作り出していました。去年の東京公演の会場「四谷天窓.comfort」も、明るい空が見えるのが印象的でしたが、お昼のライブらしいナチュラルな演出が心地いいですね。

初音のヒトリラツアー’16・東京公演
この日も東京は猛暑日でしたが、音倉のある通り沿いは下北沢らしい賑やかな雰囲気が感じられます。

この日はチケット完売だったので、所狭しとファンが詰めかけていましたが、そんなステージに颯爽と現れた初音さんは、白っぽいシャツにデニムスカートという、カジュアルな服装に身を包んでいました。これも初音さんが『一人でリラックスした時間をお届けする』という、ヒトリラツアーのコンセプトに合わせた、自然体の演出なのですが、他の公演では一体どんな衣装が見られるのでしょうか・・?

1曲目の「あした晴れたら」から、伸びやかで表情豊かな演奏にすっかり引き込まれましたが、よく考えたらこの曲は去年のヒトリラファーストツアー・東京公演でも上演された曲でした。「海が似合わない女」を自称する初音さんにとっては、珍しく海をテーマにした曲ですが、明るい陽射しに誘われて、爽やかな夏の空気を運んでくれた気がします。

会場となる地下1Fへ一歩足を踏み入れると、中はひんやりと過ごしやすい空間が広がっていました。
会場となる地下1Fへ一歩足を踏み入れると、中はひんやりと過ごしやすい空間が広がっていました。

一人一人の想い出の曲と向き合える時

「あした晴れたら」は、初音さんの1stアルバム『ありがとう』の1曲目に収録されている曲なのですが、同じく1stアルバムから披露した「くつずれ」では、会場を埋め尽くさんばかりの大音量で手拍子が鳴り響きました。ライブではちょっと珍しいご機嫌なリズムのこの曲も、ファンの間ではお馴染みのナンバーだけに、反応の良さも普段のライブとは段違いなのです。

そんなポップ・テイスト全開の「くつずれ」を、愉しげなピアノ・アレンジで弾いたかと思えば、これまたレア曲の「やさしさのカタチ」では、重厚感のあるドラマチックな雰囲気で歌い上げます。この曲は、初音さんのデビュー・シングルである「恋、花火」のカップリング曲なのですが、そんな懐かしの曲たちをじっくり聴けるのも、ヒトリラツアーの魅力かもしれません。

初音さんの最新リリック・ビデオ「風は君の答えを待っている」

カバー曲コーナーでは、初音さんお気に入りの松田聖子さんの曲から「瞳はダイアモンド」をピックアップ。初音さんの持ち味である、透き通るような甘い歌声は、松田聖子さんの世界観にぴったりなのですが、歌い出した途端に夢見るような眼差しに切り替わる、多彩な演技力にも目を奪われました。

ワンマンライブとは言え、弾き語りで全13曲とは、詰め込み過ぎなぐらいのセットリストだったと思うのですが、曲それぞれに全く違った表情を覗かせる初音さんの『七変化』には、観ていて脱帽せざるを得ません。最新曲から昔懐かしの曲まで、これだけ個性豊かなバリエーションで届けてくれるのだから、新旧どちらのファンにとっても、きっと『お気に入り』の一曲と出会える瞬間があったのではないでしょうか?

どこよりもくつろげるリラックス空間

初音ライブではお馴染みの、ちょっと長めのゆる~いトークも、ヒトリラツアーではホストが初音さん一人だけなので、さらに親密度がアップ。アットホームな会場で、ファンとの距離感が近いということもあり、初音さんにとっても落ち着ける空間だったのかもしれません。

会場が下北沢であることにちなんで、ライブでお世話になる機会が増えた下北沢で、つい最近もヒトリラツアーの下見に来ていた話などを紹介。そして、3rdアルバムに収録されている「ユメタビ列車」のMVの中で着ている衣装も、Com.Cafe音倉の向かいにある「東洋百貨店」という雑貨屋さんで購入した、なんて裏話も明かしてくれました。

人生を旅になぞらえた「ユメタビ列車」のMV。この幻想的な世界観は、『列車』好きの初音さんならでは・・(?)

そして話題は、この夏ヒトリラツアーと並行して開催しているフェス・イベント「歌歌2016」の出演で名古屋・大阪を訪れた話へ・・。移動や準備で時間がない中でも、『名古屋セット』なるご当地グルメを堪能できた話など、初音さんが大好きな食べ物トークに花が咲きます。今年のツアーでは、一体どんな『食』や風景との出会いがあるのでしょうか?

今回のヒトリラツアーでは、ちょっと趣向を変えた参加型の企画もありました。恒例のワンマンライブ「初音茶屋」では、トランプで当たりを引いた人だけ曲をリクエストできる『おしながき』がもらえるのですが、ヒトリラツアー’16では、一体どんなアイテムが登場するのか・・?内容は参加した人だけの『秘密』ということですが、きっとドキドキワクワクすること間違いないので、ぜひ期待してみてください^^

ライブの感動を持ち帰ろう

ドラマ『科捜研の女』の主題歌にもなっていた「紡ぎ〜あまねく想い〜」のMV。

ライブの後半は、グランドピアノの持ち味を活かしたバラード曲を中心にしっとりと演奏してくれましたが、私は密かに聴きたいと思っていた「紡ぎ〜あまねく想い〜」を聴けたので大満足・・。

この曲は、初音さんが大阪時代に故郷の空を眺めながら作ったそうなのですが、私は東京の空にイメージを重ねながら聴くことが多かったので、自分の地元でもある東京公演でこの曲を聴けたのが嬉しかったのです。そして、今回のアレンジもまた独創的で、力強い強い歌声が心に響きました。

最後は定番の「B.F.F.」に続いて、未発表曲の「よかった」を演奏し、大喝采の中で幕を閉じました。この曲も、恋する楽しさが活き活きと感じられ、クライマックスにぴったりの一曲なのですが、この日会場で発売されたライブDVD「絵つむぎ」にも収録されているので、ぜひ聴いてみてください。

〜HATSUNE MOVIE COLLECTION〜 絵つむぎ
この日、会場で新発売された初音さん初のライブDVD。『〜HATSUNE MOVIE COLLECTION〜 絵つむぎ』。
〜HATSUNE MOVIE COLLECTION〜 絵つむぎ
ジャケット中面とレーベル面はこんな感じ。可愛らしいイラストと色使いがオシャレですよね・・。

「絵つむぎ」は、初音さんにとってもライブ映像を収録した初のDVDで、ファンからも長らく発売が待望されていたものです。4月に開催されたワンマンライブ初音茶屋 vol.47の映像がたっぷり5曲収録されている他、毎週日曜に配信されている「初音のゆーりら」限定で公開されていた「ルール」のMVも入っているので、ぜひオススメです。

他にもツアーグッズとしては、高品質の今治ブランドで作った刺繍タオルハンカチと、ツネキチ・キーホルダーが販売されていました。終演後の物販では、直接初音さんに声をかけられるし、なんとツネキチ・キーホルダーは各会場毎に異なるご当地バージョンがあるそうなので、思わず集めたくなりますよね・・。

初音のヒトリラツアー’16・東京公演
今回の戦利品。東京バージョンの『ご当地ツネキチ』は、初音さんのワンマンライブと同じ名前の和菓子屋さん、浅草・初音茶屋のかき氷をモチーフにしているのだとか・・。

次の8/28(日)大阪公演に続いて、ヒトリラツアー’16は福岡・名古屋・札幌と各地を巡回する予定なので、ぜひお近くの会場や旅先で、リラックスしたひと時を感じに立ち寄ってみてください。今年は9/22(木・祝)に横浜でファイナル公演もあるので、東京公演へ行けなかった方も要注目です。
「初音のヒトリラツアー’16」のチケット購入はこちらから

初音のヒトリラツアー’16・東京公演
この夏も各地で初音ライブは目白押し・・。秋になると、10月のバースデー・ワンマンライブ開催も決定しています。

初音のヒトリラツアー’16・東京公演 セットリスト

  • あした晴れたら
  • つよがりソレイユ
  • くつずれ
  • やさしさのカタチ
  • 瞳はダイアモンド(松田聖子さんのカバー)
  • また、あした
  • ホントはね
  • 紡ぎ〜あまねく想い〜
  • 恋、花火
  • ヒトリ咲く頃
  • ユメタビ列車
  • B.F.F.
  • よかった

初音LIVE&イベントスケジュール

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